コラム:口の中の金属、何年目?|品川区 戸越銀座商店街|中沢歯科医院


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お口の中の金属、あなたのは何年目ですか?

〔2006年の記事です〕

 

口の中の金属、何年目?お口の中にある銀色の金属は年数が経つと汚れが付きやすくなったり、周囲の歯肉との間に隙間を作ってしまいプラーク(歯垢)がたまり、金属の中で虫歯が発生しているケースが多くみられます。

私も以前歯科助手をしている時に、金属をはずすたびにその中が真っ黒なのを目の当たりにしてびっくりしていました!古い金属の下は・・・

 

特に神経の無い歯の場合(要するにすっぽりと金属が歯に被さっている状態の歯ですね)、つい発見が遅れて、ある日突然金属が外れてしまい、中が真っ黒になっていることがあります。

 

定期的にチェックしていれば、必ず早期に発見でき簡単に作り直すことが可能です。

例えば、食事のたびに同じところに食物が引っかかりやすくなったり、舌で触って違和感があったりまた、小学校や中学校の頃に入れたなぁ・・・という金属があったら、迷わず点検を受けてくださいね。

 

10年も経っていれば、決して脅しではなくひょっとすると中は真っ黒かもしれません(>。<)

一度治療をして金属を入れたからといって、油断は禁物ですよ☆

保険で白い歯にも出来ることを、ご存知ですか?

歯の治療と言うと、やはり削って銀色の物を詰めたりかぶせたりすることを想像されますよね?

しかし、私が初めて助手として歯科医院に勤めた時に驚いたのは、

銀だけじゃなくて、白い色のものも詰めることがあるんだ

ということでした。

 

保険で入る白い歯この白いものとは、合成樹脂と呼ばれるプラスチックのようなもののことです。

また「白」と言ってもあくまで周りの歯の色調に溶け込みやすい色ということです。(ピッタリ同じ色ではないのです)

ここで誤解が生じるといけないので、どういう場合に保険で白いものを詰めるのか?ということについて、お話します。

 

先生ごとにその基準はいろいろだとは思いますが、ポイントは、

1.大きさ 2.カタチ 3.場所

です。


その中でも私が知らなかったのは、前歯でも犬歯から犬歯まではかぶせるものでも合成樹脂が保険で入れられるということです。

しかし金額はもちろん低く抑えられますが、合成樹脂なので欠点もいくつかあります。

まず月日が経つと変色してしまうということ。個人差が相当あるようですが、だいたい半年ほどで変色してきてしまいます。

そして摩耗しやすい(擦り減りやすい)ということです。

ですから、キレイに保つためには何度もやり直さなければいけません。

 

古い詰め物の金属には、銀合金(銀を多く含んだもの)やアマルガムという水銀を使用したものが多くあります。健康面から考えても、新しい材料に変えていくことはとても重要なことです。

診察時に先生と相談をして、上の条件が合えば白いものに変えることも可能です。

「銀になってしまうのが嫌だ」という方も、是非一度受診して保険で白いものが入るかどうかを

確かめられてはいかがでしょうか☆

白い歯の素材について

みなさん、治療の時、白い歯の素材を気にされたことってありますか?

前にもこのコラムでお話したことがありますが、前歯は保険でも白い歯が入れられるんです。 (被せ物のことですよ♪)

そこで意外と知らないのが、その白い歯の素材についてです。

 

たいていは金属の表面にペースト状の樹脂を盛り付ける方法か、またはセラミック(瀬戸物)を

焼き付ける方法になります。(セラミックは自費治療です)

樹脂はあまり複雑な色が出せませんが、セラミックは粉を盛り、炉で焼くためとても手間がかかる分、透明感など、かなり本物の歯に近づけることが出来ます

樹脂はやはり着色がひどくなってしまったりと、雰囲気が変わってしまうこともあります。

残念ながらこれが現実です。

 

あと、前歯でほんの少しだけ欠けてしまったり虫歯になってしまったりして、「歯と同じ色のものをつめましょう」と言われたことはありませんか?それが先ほどお話した樹脂(正確にはレジン)なのです。

これは光を当てて固めます。以前に比べればかなり進歩しているのですが、やはり年数には勝てません。

あきらかに自分の歯と違う色をしている箇所を発見した場合は、歯科医院で簡単に治療できるので、是非検診を兼ねていらして下さいね!

歯と歯の間に物がはさまりやすい原因

本来、歯と歯の間が適正に接触していれば、食後に物がはさまってしまうということは、あまり起こりません。(私は最近起こってしまいました・・・。どうやら詰めたものが欠けてしまったようです(T.T)

隙間があるというのは、本当に嫌ですね。物が詰まるのが気になって、思い切り食べることも出来ません!) さらに虫歯や歯肉炎、歯周病の原因となるものですから治療が必要でしょう。

 

原因として「虫歯の存在」「噛みあわせの不備」「金属などの詰め物の劣化」などにより隙間が出来ている」などが挙げられます。

特に歯と歯の間の虫歯は発見しずらく、レントゲン検査などで調べます。

また、年数の経った金属などは歯と不適合になりやすく、隙間を作ることがあります

これらは物がはさまるという状況以外に、目立った状況を出さないことが多いため、このような自覚症状のある場合は、必ず歯科医師に相談しましょう!

原因によって治療方法は異なりますが、きちんと治して物がはさまらなくなるまでの間は、デンタルフロスなどを使って(爪楊枝はよくないですよ☆)、食べ物の残りかすをちゃんと除去しましょう!

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